家族日記

海辺に住みたいロマンチストの主人、とろ。堅実に生きたいお嫁、まあこ。天真爛漫ベイビー、娘のしーこが、すい臓、腎臓、肺に病気がみつかった犬のケンプーと共に寄り添い奮闘するも、2019年6月28日に永眠。旅行、アウトドア、釣り、キャンプ、BBQ、DIYなんかをやりながらなんとか家族で立ち直っていくブログです。

突然の別れ その2

ケンプーが死んだことを状況から判断することができた私。しばらく待っていると処置室に呼ばれた私達。

 

そこに横たわるケンプー。

 

それはまるで昼寝でもしているかのように安らかで、しばらくしたらむっくり起き上がって水をがぶ飲みして少しむせる、いつものルーティンでもまたやるんじゃないかと思わせるほと日常的によく見ていたケンプーの寝顔でした。

 

 

ケンプーを色々綺麗に処置してくれた獣医さん。葬儀場の案内もしてくれた。葬儀場のパンフレットを死んだケンプーの上に置いて説明しだしたのには怒りで理性が飛びそうになったけど、あの時の状況ではああするのが一番合理的だったと振り返ると今では感じる。流石にナーバスにもなっていた。

 

色々よくしてくれた病院だったから一瞬のナーバスで関係をギクシャクさせたくなかったから、ちゃんとありがとうと言って終われたのは本当によかった。

 

帰りは徒歩。お嫁が娘と私の自転車を押し、私がケンプーを抱えて歩く。

 

体重は対して変わってないはずなのにケンプーは軽く感じた。少し死後硬直が始まっていて固くなっていたせいか、変な表現ではあるが持ちやすくなったんだろう。

 

死んだのだから当たり前なのだが、あの楽しそうで荒っぽい息づかいはもう聞こえなかった。心臓ももちろん動いていない。それでもなぜか生を期待してしまうのは、まだケンプーが暖かかったからか。

 

夕日が変な色だった。夕方と夜の中間みたいな紫色の空。マジックアワー。

 

変な色の空の下、ケンプーと一緒に散歩で何度も通った道を歩く。ケンプーを労うような声をかけながら歩いた。

 

家に着いてからは奥の和室の犬用ベッドに寝かせた。人間の布団の変えたばっかりの布団カバーが大好きだったケンプー。布団カバーを変えて少し油断すると布団のど真ん中に腹をだして鎮座して来てました。

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 コーギーを飼っている方はご存知だと思いますが、結構毛の抜ける犬種なんですよね。なので、これをやられると新しい布団カバーが人間が寝る前にはすでに毛だらけになってしまうという大惨事が起きてしまうわけです。

 

これをやっては怒られて、どかされてもめげずに何度もトライしてくるので、しびれを切らして、ケンプーに人用の布団カバーを一つあげた。さらに病気は発覚してからは仮眠用の人用のマットレスもゲットした。まさに粘りに粘って勝ち取った彼の戦利品です。

 

そこに寝かせてあげた。枕元には花とかお菓子とか故人に贈りそうなものを置いた。

 

酒も飲んだ。家にある酒ありったけ飲んだ。大声で泣いた、後悔を口にした。過呼吸でぶっ倒れて、寝た。

 

自分の中で酒は辛い時、苦しい時に飲むものではなく、嬉しい時、楽しい時に飲むものだと決めている。しかし今回のケンプーの件では酒の力を借りずに乗り切れる自信がないです。

 

あまりに私が嘆くものだから嫁が嘆き負けしていました。

 

その3に続けます。